これからの正男界はどうなるか、どうするべきか

正男界は平成10年頃に誕生し、その約六年後に絶頂の隆盛に至った。その後は衰退の一途を辿っている(衰退に転じた原因は、「専門的知識が無くても簡単に自身のサイトを作れるブログサービスの登場」であると私は考えている)。
これから正男界はどうなるだろうか。そしてどうするべきだろうか。

◆これからどうなるか

只でさえ衰退の一途を辿っている正男界だが、現状の儘だと、下記の要素の出現が決定的な打撃となって絶滅する。要素の大きな順に並べた。

  1. 「Javaの脆弱性」
    Javaの極めて深刻な脆弱性が、止まる事無く次々と発見されている。一般のプログラムならアップデートを行えば問題は無いのだが、Javaの場合はゼロデイ攻撃が頻発している為に訳が違う。
    正男界退潮の因子としては、脆弱性自体よりは寧ろ「相次ぐ脆弱性の発見に因って、ウェブ上のJavaアプレット実行時にセキュリティ警告ダイアログが表示される様になった事」が大きい。
    特に、7 Update 40以前はこのアプリケーションでは次回から表示しないオプションにチェックを入れれば以後はそのアプリケーションではダイアログは表示されなくなっていたのだがUpdate 40からはこのオプションがなくなり、アプリケーション毎に必ずダイアログが表示される様になってしまい非常に煩わしくなった(ダイアログが邪魔だからと云って、Javaアプレットをダウングレードして利用する事は絶対にしてはならない。コンピューターを重大な脅威に晒し、ウイルス感染した場合はコンピューターがゾンビ化し他人にも被害が及ぶ可能性が有るからだ)。
    7 Update 40のセキュリティ警告ダイアログに於ける警告文はこのアプリケーションを実行すると、セキュリティ上のリスクが生じる可能性がありますだったが、10月15日に公開された7 Update 45ではこのような署名されていないアプリケーションの実行は安全ではなくセキュリティ上のリスクが生じる可能性があるため、将来のリリースではブロックされます。に変わった。
    現在既にローカルでのJavaアプレットがブロックされる様になっている(Javaをダウングレードしなければブロックを回避出来ない)。詰まり、将来、全ての環境に於いて(ローカルやウェブ上を問わず)全てのスーパー正男が遊べなくなるのだ。それは、早ければ次回のJava定例アップデート日・平成26年1月14日に実現する。
  2. 「タブレット端末やスマートフォンの台頭」
    タブレット端末やスマートフォンが、数年前からPCに代わって急速に普及して来ている。これらはJavaアプレットに対応していない(「プラットフォーム非依存」がJavaの特性だが、これでは意味が無い)為、スーパー正男を遊ぶ事が出来ない。
  3. 「HTML5への移行」
    HTMLの大幅な改定版であるHTML5では、applet要素が廃止され、代わりにobject要素が推奨されている。従来のスーパー正男の作品やまさおメーカー等は、applet要素を使って作られており、今後、これらが環境に依っては利用出来なくなる可能性がある。
    唯、applet要素を用いたHTMLコードは少しの手直しでobject要素を用いたコードに書き換える事が出来る(その方法はこちらに記述している)。但しIEでは、object要素を用いたJavaアプレットは不具合が発生し利用出来ない場合がある。

私は「スーパー正男」は健全且つ作り手の創造力を育む事の出来る非常に優れたゲームだと思っている。だから、「スーパー正男」がウェブの世界から失われてしまうのはとても惜しい。

◆どうするべきか

それでは、どうするべきなのか。
前章で挙げた問題点の全てにJavaが絡んでいる事からも明確だが、答は「Javaから脱却したアプリケーションへの革新」である。
以下に、私が提案する改革の指針を記した。

  1. ゲーム開発に採用する技術
    Javaを脱却した新たなアプリケーションに求められる要件は、従来のPCに加えてタブレット端末やスマホでも動作する事だ。更に、正男が人気を得た要因でもある「利用の手軽さ」を維持する為に、これまでと同様にブラウザ上で利用出来るものにする必要が有る。
    Java以外の技術で作られた正男として、有志に依ってHTMLのCanvasを使った物や、Silverlightを使った「SilverMasao」デスクトップアプリケーションの「まさお3」が作製されている。その他、Javaアプレットに代わる技術の候補としてAdobe Flashがある。
    SilverlightやFlashはiOS等の携帯端末向けOSで動作しないし、「まさお3」はブラウザ上で利用出来ないので不適だ。従って、採用すべき技術はHTMLのCanvasである(因って、開発言語はJavaScriptになる)。
  2. 「まさおコンストラクション」機能の開発
    スーパー正男の最大の魅力は、専門的知識の無い人でもブラウザ上で容易にステージを作る事が出来、それを容易に公開できる機能「まさおコンストラクション」にある。これこそがスーパー正男の特性であり人気を博した要因だ。
    新規格の正男に於いてもこの機能は必須だ。作成したステージを保存する上で便利になる様、ステージ部分のコードと実行部分を分離した仕組みにしたい。また、スコアランキングへの対応も必要だ。
  3. 従来コード変換器の作製
    将来、Javaアプレットのブロックに因って従来規格の正男のステージ全てが遊べなくなる可能性がある事に備えて、従来規格のまさおコンストラクションで作り出されたステージのコードを新規格のコードに変換するアプリケーションを作成する必要がある。
  4. ゲーム内オブジェクトの動作の互換性
    ステージコード変換アプリケーションに因って従来のステージが遊べる様になったとしても、ゲーム内オブジェクトの動作が従来のものと違うと、技巧を主題にしたステージ自動系ステージで「そのステージの作者の意図通りに遊ぶ事が出来ない」という不都合が生じる。従って、新規格のゲームのオブジェクトの動作は、従来のゲームと出来る限り同じになる様造るべきだ。
  5. まさおメーカー/公開システムの作製
    従来の「まさおメーカーSP」や「真・みんなの作品」の様に、楽にステージを作ったり、作ったステージを簡単に投稿出来るシステムが新規格正男に於いても欲しい。これもPCに加えてスマートフォン及びタブレット端末でも動作する様に造らなければならない。
  6. 開発参加者
    スーパー正男の産みの親である福田直人氏は現在正男界での活動をしていない為、これらの開発に直接携わる事は出来ないだろう。故に、有志が協力して開発を進めなければならない。それでも、新規格正男を普及させる為に福田氏の支持を取り付けて「公認」の肩書を得たい。
  7. 製作物に対する方針
    スーパー正男は、「ポケットモンスター」や「スーパーマリオ」の二次創作物に過ぎない。だから、新規格正男に関する製作物に対して、製作者は法律上の知的財産権の保有を主張するのは控えた方が好い。
    それを踏まえた上で、地方ルールとして仲間内で製作物の貸し借り等の規則を作るのは問題無い。
    新規格のゲーム/まさおメーカー/公開システムは、利用環境(OSとブラウザの組み合わせ)がセキュリティサポートを受けている物であれば古い版であっても普く動作する様に造らなければならない。
    IEは版が8以下の物はCanvasを実装していないが、外部ライブラリを使えば6~8でもCanvasを利用できる為、IE6~8でも動作する様に造りたい(IE6は平成26年4月でWindows XPがサポート終了する事に伴い対応OSが実質消滅する為、無視しても問題無い)。

正男界が生き永らえるには大きな変革が必要だ。しかしこの変革を達成すれば、正男界は過去に経験した様な隆盛を得られると私は確信している。
私はJavaやJavaScriptに関してソフトウェア開発を出来る程の技量は持っていないので、方々に協力を呼びかける事にする。

この記事は、正男界が衰退し続け絶滅しようとしている現状に対して改善を試みる動きがどこにも無い事に危機感を抱いて書いた物です。この記事が正男界の復活に貢献出来たら嬉しい。

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これからの正男界はどうなるか、どうするべきか への26件のフィードバック

  1. むぎ のコメント:

    違男さん(2014 年 2 月 23 日 6:58 PM)へ
    こんにちは。私の考えに興味を持って下さって嬉しいです。最近サイトを改装されたようですね。ヘッダー絵が非常に巧いと思いました。

    >1月に掲示板に書き込みしていただいたのにもかかわらず、気が付かなかったので返事が出せませんでした、申し訳ないです;;
    更新が止まっている事は理解した上で協力を請う文を投稿させて頂いたので、気にしていませんよ。

    私は「正男界住民の系統は文系と理系に大別される」と考えています。違男さんやその周りの方々は”文系”ですね。高度な物語を創作する”文系”の実態に私は疎い為、それを今回少し知る事が出来て好かったです。
    キャラクターを巡る交流も勿論、正男界の活発化の為に好いと思います。私自身はその様な交流には余り興味を持っていませんが。

    JavaScriptに余り詳しくないとの事ですが、そうであっても、正男界の繁栄を願い且つ現役の正男界住人というのは今やとても珍しく貴重な存在です。
    プログラミングに関する高い技術が無くても(私もその一人)、正男界復興に寄与する事は可能です。例えば、当サイト掲示板のスレッド「【ゲーム】次世代正男に欲しい機能/必要な機能」が有るので、ご意見が有れば御利用下さい。

    序でにお聞きしますが、違男さんは「緑の閃光」管理人のいおさんとは別人ですよね?

  2. ピンバック: 入れそうで入れない孔 水中版 | むぎの手記

  3. ピンバック: これからの正男界はどうするべきか 第二次提言 | むぎの手記

  4. atuoyr のコメント:

    はじめまして、atuoyrと申します。
    1月に掲示板への書き込みをいただいてから、
    半年間放置していて申し訳ありませんでした。

    今更ですが、コメントします。
    重複や誤認等あったら申し訳ありません。

    1、衰退について
    ブラウザ等の問題もいろいろありますし、
    ブームが去ったので、やむを得ないと思います。
    昔の作者の方々も、それぞれの道に進んでいるようですし。

    私としては、当時のコミュニティにはお世話になりましたし、
    衰退することも残念ですが、時代の流れとして仕方ないと思っています。
    私自身、今からまた作成する気力も余裕もないです。

    2 技術面について
    最低限、矢印キーとジャンプ用のボタンが必要なので、
    そもそもスマホ等に向いていないと思います。
    javascriptについても昔のことなので、技術的な協力はできないです。

  5. むぎ のコメント:

    atuoyrさん(2014 年 7 月 6 日 9:20 PM)へ
    返信有り難う御座いました。

    正男に対する関心も薄れてしまっているでしょうから、仕方ないですね。

    実物のボタンが無くても、画面上に仮想のボタンを設置すれば問題ありません。スマホで動かせる正男は、未完成ではありますがjuner氏が作っておられます。

  6. むぎ のコメント:

    atuoyrさんへ
    atuoyrさんの日記の2014-08-16の記事を読みました。
    「仮想のキーをスマホに配置することはできても、小さすぎて十分に遊べない」という意味でスマホ等に向いていないと仰ったのですね。
    仮想キーが小さくても余り困らないと思います。また、「指タッチで直接正男を操作する」というのも可能です。

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