バークレー白熱教室(3/5)「地球温暖化の真実」

NHK バークレー白熱教室 大統領を目指す君のためのサイエンス
第3回 地球温暖化の真実(放送:2013年4月19日)

◆地球温暖化のウソ

地球の平均気温は、過去50年で0.64℃上昇した。陸地では0.9℃上昇している。地球の水位は過去100年で約20cm上昇した。100年後には、今より60~90cm上昇すると予測されている。

アル・ゴア氏の映画「不都合な真実」では、温暖化の影響でニューヨークが沈没シーンがあるが、そうなるのは温暖化がこのままのペースで進んだと仮定した際の1000年後のことである。(因みに、私も16歳頃にこの映画を観た事があるが、当時既に私はこの映画が詭弁に塗れていると見抜いており、強い嫌悪感を抱いていた。)
平年の気温より10℃ぐらい暑い日もあるが、それを人々は温暖化の所為にする。しかしそれは熱波で、温暖化の所為とは言えない。その日が偶々特に暑かっただけで、気温上昇は平均では1℃程度である。
科学者までもがこんな風に温暖化を誇張して説明をするため、科学への信頼が揺らいでしまった、とムラー教授は話す。

◆温暖化研究の問題点

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)による最新のレポート(2007年版)では、「温暖化の原因は殆ど人間にある」と発表している。ムラー教授は、”殆ど”という漠然とした算定に研究結果がとどまっていることに失望した。

ムラー教授は気温観測に使用した温度計の設置状況の問題点を指摘した。
アメリカでは7割の温度計の設置状況が不適格だった。例えば、舗装された道路脇に設置してあった(以前は舗装されていなかったかも知れない。もしそうだとすると、今は舗装されているから異常なほどに暑いと観測される。)。
観測点は約15000ヶ所あるのだが、そのうち実際にデータが採用されているのは、長期の記録がある約2000ヶ所。そういう観測点は、かつては田舎だったが現在は都会になっていたりする。その場合、ヒートアイランド現象によって地球温暖化と関係なく気温が上昇する。
このような問題点が観測結果に偏りを及ぼす可能性について、どの論文も言及していなかったらしい。

◆ムラー教授の検証

ムラー教授の研究グループは、このような問題点を克服したもっと信用度の高い結果を得るために研究を始めた。

【気温の測定結果】
世界各地の気温測定において、都市部のデータは全て除外した。他の場所のデータが豊富にあった為、このようなことが出来た。
その結果は、他の研究グループとよく似たものだった。設置状況のいい観測点も悪い観測点も殆ど差がなかった(設置状況の悪い観測点では温度が高かったが、上昇分は同じだった。)。ヒートアイランド現象は大した差は生まなかったのである。

【理由の考察】
1750~2010の地表温度の変化のグラフを見ると、温度は大局的には滑らかに増加しており、所々に局所的な急激な落ち込みがある。局所的な落ち込みは火山噴火に因るもので、成層圏まで噴き上げられた火山灰が太陽光を遮る事で気温が下がる。
滑らかに増加している大局的な曲線について、ムラー教授は二次曲線や世界人口のグラフを当て嵌めてみたが、失敗。そこで二酸化炭素濃度のグラフを当て嵌めてみると、ぴったり一致した。

以上の研究よって明らかになったことは以下の三つである。
(1)他の研究グループも正しかった。
(2)世界の気温データは1753年まで遡れる。(他の研究グループは1880年までしか遡っていない。)
(3)気温の変動は、二酸化炭素濃度に全て起因する。(他の研究グループとIPCCは「多少の変動は太陽放射の変動から来ていることも有り得る」と結論付けていたが、そのデータを取り込んでも全く連動しなかった。)

【結論】
二酸化炭素濃度は1700年代の280ppmから増え続け、現在395ppmになっている。これは全て人間の活動に起因している。これが気温上昇にぴったり一致する。即ち、「地球温暖化は(“殆ど”ではなく)全て人間の活動によるもの」なのである。

◆温暖化の影響

ムラー教授曰く、「地球温暖化は破壊をもたらす。小さく見積もっても、戦争が起きる。」。

世界の二酸化炭素排出量・・・先進国が規制しても、開発途上国が規制しなければ、約30年で現在の数倍になってしまう。二酸化炭素排出規制は、開発途上国に甘いものでは全く意味がない。

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